出雲国の菅原天満宮
出雲の国にも菅原天満宮があります。
県内でもあまり知られていませんが…
菅原道真公の生誕の地です。
父、是善は京より出雲国庁の役人として派遣されました。
同じ出雲王家の祖先である野見宿禰の墓を訪ねて、その時案内した乙女を気に入られ国庁に召されました。
やがて任期が終わり京に帰ることとなりました。
しかし、この乙女は是善の子を身籠っており、この地で道真公を出産されました。
承和十二年(845年)6月25日のことです。
丑年の丑の日、丑の刻生まれの為「丑鹿児丸」と命名されました。
このことから道真公はとても牛を愛されたとか。
道真公は6才の頃、京に招かれ菅原家に入り右大臣にまでなるも、藤原氏との争いに破れ失意のまま太宰府にて世を去ります。
その死後、この地に道真公を偲びこの神社が建立されました。
野見宿禰の横穴古墳は兵庫県のたつの市にあります(戦いに勝った後に、出雲に帰る途中で招かれた豪族の家で毒殺されたとか…)
拝み墓は出雲の旧王宮跡の、松江市にある神魂神社近くの東出雲王家墓所にあります。
出雲王家は野見宿禰の古墳を故郷にも作ろうと分骨を持ち帰り、目だたぬように西に15キロ離れた当地に築きました。
父、是善はその祖先の墓を御詣りしようとして案内してくれた娘と出逢い…
道真公誕生の秘話です。